当団の紹介

ボーイスカウトは、健やかな子どもを育成する世界的な運動です。この運動は、1907年イギリスのブラウンシー島で行われた小さなキャンプからスタートしました。かねてから少年たちの教育に大きな関心を持ち、このキャンプを主催したイギリスの退役将軍ロバート・ベーデン・パウエル卿は、インドや南アフリカでの体験をもとにさまざまな野外教育を通じて、少年たちが男らしさを身につけ、将来社会に役立つ人間に成長することを願い、20人の子どもたちとともに実験キャンプを行いました。

このキャンプの体験をもとに、翌年「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本を著し、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループでのゲームなどの中で発散させ、「遊び」を通して少年たちに自立心や、協調性、リーダーシップを身につけさせようとしました。これがボーイスカウト活動の始まりです。

その後1908年日本にボーイスカウト活動が伝わり、1922年「少年団日本連盟」が創設され、世界のスカウト運動への仲間入りを果たしました。

ボーイスカウト運動の始まりから約100年経った現在、世界の163の国と地域に3,500万人のスカウトや指導者が活動しています。

鹿児島では1949年アメリカ占領軍の要請を受け、その後本願寺鹿児島別院が中心となり、鹿児島市内の校区ごと10余りのボーイスカウト・ガールスカウトを誕生させ、郡部においても西本願寺のお寺が母体となって数団が発団されました。

ボーイスカウト鹿児島第2団は1950年本願寺鹿児島別院を活動拠点とし現在まで75年以上活動しています。鹿児島第2団では、豊かな宗教的情操教育を背景にいのちを尊重する心、仲間と話し合って協力する心、モラルや正義感、自然や美しいものに感動する心などが子どもたちの「生きる力」の基礎となるように、社会奉仕活動や、自然の中での体験をとおして、いろいろなことを身につけ、より良き社会人になることを目指して活動しています。

 ボーイスカウト鹿児島第2団は発団75年という歴史ある団です。
西本願寺鹿児島別院の僧侶職員が発団に尽力し、現在も大きな支援をいただきながら、活動しております。
現代の予測のつかない自然災害、自然の変化、社会の変化の中で、今、成長している青少年が、まず、自分のことは自分で出来る、他の人を助けることも出来る、広い視野を持ち、人として、大事な価値観のもと、いろいろなかたちで社会に貢献出来る、生きる力をつけてほしいと期待しながら活動しております。
 また、家庭や学校以外での、様々な体験機会を持つことにより、もう一つの子ども達の居場所になってほしいと思います。このスカウト活動は、子ども達だけでなく、ボランティアで活動する指導者達にとっても、やりがいのあるライフワークになっております。どうぞ大人の方々も体験してみませんか?

団委員長 佐藤秀子